ぼくの旅の失敗談を聞いた人が、ぼくの絵を見て「そんな苦労をぜんぜん感じない絵ですね」と言った。とてもうれしかった。
どんな人でも、なんかしらの「たいへん」を抱えている。そんな中で悲痛な顔をしているんじゃなくて、「ぜんぜん大丈夫っす」とバカみたいな顔をして生きている人のほうが、かっこいいと思っているから。そんな想いが絵にも反映されているのかもしれない。
なんてことをTwitterでつぶやいたら、ラトビアで出合ったラトビア神道の研究者であり、プロカメラマンでもあり、日本語の先生のウギスがメッセージでラトビア神道の激励民謡をひとつ教えてくれた。この言葉がすっごくよかったので紹介します。
泣けば泣くほど嫉徒が喜び
笑めば笑むほど神々が喜ぶ。他人は噂をして何が欲しいかな
俺の悲しみ俺の泪が欲しいのか
良ければ喜んでお裾分けするわ
一生負っても孫まで余るけどさ。互いを呪ったりせず祝い合おうよ
呪い合って果たして誰が得するか。
※嫉徒(しっと)=嫉む者、嫉妬心溢れる者
この民謡には、大切なものがずっしり詰まってる。どれくらい前の時代に作られた歌なのかはわからないけど、今の時代にいるぼくに、ズッコーンと届いた。
読んでくれてありがとうございます。
「互いを呪ったりせず祝い合おうよ」。ぼくはこれをThe Uで歌っていく。
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