「あなたはどんな性格ですか?」と聞かれると、困ってしまう。明るいときもあるし、くらいときもある。「明るい人間です」「くらい人間です」どちらとも嘘になる。考えてみれば、「鏡みたいな人間です」と答えるのが正確かもしれない。
ぼくは、鏡のような性格をしている。目の前にいる人を映しだす鏡だ。ご機嫌な人といれば、機嫌がいい。不機嫌な人といれば、機嫌がわるい。おもしろい人といれば、おもしろくなる。傷つける人といれば、傷つけてしまう。
人間は大なり小なり、目の前の人を映しだす鏡になる。だから、自分がご機嫌でいれば、相手の機嫌もよくなることだろう。つまり、自分が最初に変わればいいのだ。
でも、不機嫌な人といるときに、上機嫌に接することができるほど、ぼくは人間ができていない。刃を向ける相手に、八重歯を出して笑えるほど、ぼくは人間ができていない。頭ではわかっていても、感情がついてこないのだ。
だから、誠に自分勝手なお願いではありますが、あなたにはご機嫌でいてほしいのです。おもしろくあってほしいのです。もっと言えば、幸せでいてほしいのです。
すいません。ぼくは「鏡みたいな人間です」と言っていましたが、訂正します。どうやら「自分勝手で、鏡みたいな人間」みたいです。
あなたがご機嫌で、おもしろくて、幸せなら、ぼくはきっとつられてしまうことでしょう。ぼくもそれなりにご機嫌で、おもしろくて、幸せであるよう努めます。いつかあなたに会う日に向けて。
今日も読んでくれて、ありがとうございます。
いつも機嫌でいることってたいへんです。それでもご機嫌でいてくれているすべての人、ありがとう。