ごめんね、せめて、おもしろいものを。

ごめんね、せめて、おもしろいものを。

7月から原宿のキャットストリートにある「bio ojiyan cafe」で個展をやらせてもらえることなり、準備のために新宿にある画材の専門店「世界堂」で紙や額縁をたくさん買いました。

いろんな紙に触わって、紙が木からできていることをあらためて感じた。紙に絵を描く人は、絵を描くたびに木のいのちをぽつぽつ奪っている。木よ、ごめんね。せめて、おもしろい絵を描きたい。そんなふうに思った。

そういえば、木だけじゃなくて、いろんないのちを奪っているよなあ。ヴィーガンでないぼくは、豚肉、鶏肉、牛肉を食べている。豚よ、鳥よ、牛よ、ごめんね。せめて、おもしろい生き方をしたい。

そいうえば、そういえば、気づいてないだけで、歩いているときだっていのちを奪っているかもしれない。気づかずに蟻のことをぷつぷつ踏んずけたりね。蟻よ、ごめんね。せめて、おもしろい散歩にしたい。

そういえば、そういえば、そういえば、これを読んでくれてる人のいのちも奪ってるよなあ。一生のうちの何分かのいのちを。ごめんね。せめて、おもしろいものを書きたい。

今日もありがとうございます。
いのちを奪ってごめんね。そして、ありがとう。

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マスダヒロシ
マスダヒロシ

The U 編集長/グラフィックデザイナー/イラストレーター 1987年埼玉県生まれ。2017年から1年半世界76カ国を旅をして、当たり前は時代と場所でひょいっと変わることを知る。イラストのご依頼お待ちしております。Instagram @hiroshimasud