あけましておめでとうございます。今年もどうぞよろしくお願いします。
「孤独」のエネルギーというものは実にすごい。使い方次第で、勇気にも好奇心にもなる。普段自分から話しかけるようなタイプじゃない人だって、深く孤独を感じていたら勇気をふりしぼって知らない人に話しかけたりする。普段人に興味をもたない人だって、深く孤独を感じていたら、まわりのものがビュンビュン目に入ってくる。
「日本に住んでいる外国人に日本の親友ができない。それで帰国することはよくあること」と、外国人の友だちが言った。その日本の友だちのできない外国人は、けっして性格がわるいわけではなくって、日本に住んでいる外国人の友だちはたくさんいるという。
ここからはあくまで仮説なんだけど、外国から日本に来て、外国人の友だちがいるから、日本の友だちをつくろうとう気持ちが弱まるんじゃないだろうか。自分の中にある「孤独」を身近なもので消しているから。
日本語の話せない外国人にとって、日本語よりも英語でコミュニケーションできる友だちはラクだ。同じ境遇にいると自然と距離は近づく。日本に来た外国人に日本人以外の友だちをつくるな、なんてもちろん言わない。でも、「孤独」のエネルギーは大事にしたほうがいい。「孤独」のエネルギーを、日本人の友だちをつくるのに、利用したほうがいい。そんな風に思った。
「英語を話すために海外に留学するなら、日本人のいない場所にしたほうがいい」昔、耳にした言葉がある。長々と書いたことを一言で説明してくれている。強い言葉を使えば、身近なもので孤独を埋めるなっていうことだ。
なにも、これは日本から海外に行く人や、海外から日本に来る人にだけ言ってるんじゃない。自分にも言っている。ぼくの場合は、絵やイラストを描いて、Instagramに投稿して、「いいね」をもらって、まだまだな自分の孤独を埋めているところがある。身近な「いいね」で孤独を埋めるな、もっともっと「孤独」を大きく使え、自分。なのです。
今日も読んでくれてありがとうございます。
「孤独は前提でしょう」と詩人の谷川俊太郎さんは言いました。つまりは、誰もがエネルギーをもっている。