アーティストの河井美咲さんの作品を見るために、「THE TOKYO ART BOOK FAIR」に行ってきた。
ワークショップの時間には、ご本人もいて、すこしお話しもさせてもらったが、「この作品に、この人あり」。絵と同じく、自由で、飾らず、かっこつけない人だった。
ワークショップの内容は、河井さんが用意したいろんな紙の素材を選び、オリジナルのZINEをつくるというもの。
ぼくの他に、小学生くらいの男の子が紙を選んでいた。いろんな紙を集めて、母親といっしょに、製本をするため、ホチキスをもつ河井さんのもとへ。
その子どもの母親は「こうしたほうがいいですかね」と本の見せ方についてこまかく聞くと、「できるだけ縛りたくないので、自由に」と言っていた河井さん。
子どもにホチキスを使わせるときも、「筋肉でバチーンとやるんだよ」と言う。「いいか、バッティングというのは、スーッとさざ波のようにバットを引いて、ピッと腰を入れて、パンと打てばいいんだよ」長嶋監督のアドバイスを思い出す。
かっこつけないでかっこいい人に会うと、かっこつけることのかっこわるさに気がつかされる。最近のぼくは、かっこつけすぎていた。まじめすぎで、もっとおふざけの成分を増やしたほうがいい。
河井さんが用意していた紙のなかには、こんなカルタがはいっていた。「むすめのはれぎで とうさんにこにこ」。河井さんのセンスにニヤニヤしながら、そのカルタはいただいてきた。
読んでくれて、ありがとうございます。卒業式を迎えたみなさま、おめでとうございます。むすめのはれぎでにこにこのとうさん、おめでとうございます。
あなたの未来は縛られてません、自由ですよ。
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