好きな人がいる、好きなものがある。たたぞれだけで、スキップするときのような気持ちになる。たとえ、それがどんなにくだらないものであっても「好き」があると人生はたのしい。
姉の知人の話だ。その知人は、生まれて40年、人生ではじめてあるものに「はまった」と言う。ビジュアル系エアーバンド「ゴールデンボンバー」にはまったのだ。
好きすぎて、メンバーのひとり樽美酒さんのイベント「ケツタッチ会」に参加してきた、その人。「ケツタッチ会」は、樽美酒さんのお尻にタッチできるというファンにとっては、垂涎もののイベントだ。タッチするために、ひとりで2時間も並んだと言う。
いやあ、実にくだらない。でもね、お尻に触れる瞬間、きっといい顔をしてたんだろうなあって想像ができるんですよ。
「好き」ってすごい。いや、今までも言ったことあると思うんだけどね。何度でも言いますよ。「好き」ってパワーは、すんごい。
こんな話がある。
「陸軍士官学校に所属する候補生に、志望動機を訊きました。10年後に、より出世していたのは、どちらの理由を挙げた人でしょうか?」※
A.技能や素養を身につけ、将来は将校になって国のために貢献したい
B.軍隊そのものが楽しそうだから
AとBのどっちが出世したと思いますか?
出世したのは、Bなんですって。夢や目標をたくさんもってる候補生に比べて、単に好きだからやっている候補生のほうが、出世する率が15%ほど高かったというのです。
「お金のため」、「出世のため」、「国のため」どんな理由が相手になっても、「好き」には敵わない。しかも、多数になっても「好き」が勝つってのがすごいですよね。
高貴な理由なんてなくてもいい。これって人と付き合う理由も同じだと思う。
「社会のため」「安定のため」「お金持ちだから」「人脈のため」、どんな理由が並んでも、「よくわからないけど好き」に敵わないのです。
「みなに幸あれ」と言うように「みなに好きあれ」と言いたい。
今日も読んでくれてありがとうございます。
あなたの「好き」なものを教えてください。イラストを描いて紹介します。
※『自分では気づかない、ココロの盲点』池谷裕二
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