「そう、それを言いたかったに出合う」好き。

「そう、それを言いたかったに出合う」好き。

好き。美しさを発見し、こころが向かうこと。

好きな、人、コト、物、カルチャー、場所、ムード・・・それは王道でも、ニッチでも。目に見えるものでも、見えないものでも。好きな理由を説明しやすいものでも、うまく説明できなくても。すべての「好き」って気持ちは、美しい。

ぼくは、人の「好き」と想う気持ちと、それに向かう姿が、好きです。あなたの、好きな人、コト、物、カルチャー、場所、ムードなどを教えてください。「好き」の気持ちを送ってください。すてきな投稿の「好き」をイラストに描いて、文章を「The U」でご紹介させていただきます。

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The U 好き。

とは書いてはみたものの、これだけで「わかった、送ってみよー」とはならないだろう。いったい、どんなことをどれくらい書けばいいのかわからない。っということで、まずは、ぼくが好きなものを書いてみます。

井上雄彦 SLAM DUNK スラムダンク 好き

マンガの『SLAM DUNK(スラムダンク)』が好きだ。『SLAM DUNK』のことなら1日では語り尽くせないほど。

ただ、今日の好きは『SLAM DUNK』じゃないんです。この前の「好き」で紹介した、「マンガ『キン肉マン』の第1巻のとあがき」を書いたあとに、もしかしたら、マンガの第1巻のあとがきには、宝物のような言葉が埋まってるんじゃないかと思って、ふと、家の本棚にある『SLAM DUNK』の第1巻を読んでみました。

1991年、若かりしころに作者の井上雄彦さんが書いたあとがきです。

高校のころはバスケ部でした。
すげー弱い学校(とこ)だったけど、バスケットはおもしろくて、おもしろくてしかたなかった。
何かを「好き」というときには、なんつーか、一種の照れみたいなもんがあって、うまくいえなかったり、ごまかしたり、嫌いだといっちまったりすることも、あるんだけど、バスケットだけは照れずに「好き」といえるのであった・・・。

思いかけず、「好き」ということについて書かれていた。あとだしジャンケンのようでズルいんですが、ぼくが言葉という形にはできていなかったけど、「好き」ということで思っていたことなんです。

何かを「好き」と言うのは、照れがあって、言えないことがあります。だからこそ「好き」な何かを、みんながのびのび「好き」と言える場をつくろうと思って「好き」というコンテンツをつくりました。

ええとですね、今回、ぼくが好きなものとして紹介したいのは、「そう、それを言いたかったに出合うこと」です。

人は感じる→思う→考えるの順番で感覚的なものを言葉にしていきます。感じる、思う、考えるは、感じるを底辺にしたピラミッドのようなかたちをしています。人はたくさんのことを考えるけど、感じることの量のほうがたくさんあります。

たくさんのことが、感じるや思うにストックされていて、言葉にできるほど考えきれていません。そんなときに誰かの考えられた言葉に出合うと、「そう、それを言いたかった」と思う。そんな言葉に出合うのが、好き。

だから、本を読むし、音楽を聴くし、人の話を聞く。

「The U」も、読んでくれた人にとって「そう、それを言いたかったに出合うこと」場になれば、いいなあ。「はいはい(そんなの知ってるよ)」でもなく、「はっ?(何言ってるかわからない)」でもなく「そうそう!(それを言いたかった)」がある場に。

ぼくと同じように「そう、それを言いたかったに出合うこと」が好きな人は、あなたの好きを教えてくださいね。あっ、そうじゃない人も。つまりは、みんなの投稿お待ちしてます。

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マスダヒロシ
マスダヒロシ

The U 編集長/グラフィックデザイナー/イラストレーター 1987年埼玉県生まれ。2017年から1年半世界76カ国を旅をして、当たり前は時代と場所でひょいっと変わることを知る。イラストのご依頼お待ちしております。Instagram @hiroshimasud