行動しない人のことばは愚痴になる。行動する人のことばは道になる。
そんな風に思ったのも、愚痴っぽい人に出会ったからだ。その人は、はじめて会ったぼくに、くどくどと上司の悪口を言う。ストレスを溜めている人に「愚痴を言うな」とまでは言わないけど、「なぜ、はじめて会ったぼくに言うんだ?」と思いながらも、まじめに聞いていた。
「上司になにか言わないんですか?」と聞くと、「言えないよ」。「会社辞めないんですか?」と聞くと、「辞めないよ」。酔っ払ったその人に「そんな簡単じゃないんだよ」と言われてしまった。その人の話は、ざんねんながらつまらなかった。なんでつまらないのか考えたときに、その人が何の行動もしていないからだ。
たとえば、そのムカつく上司に、「仲よくなりたいので、ふたりで飲みに行きませんか?」とその人が言っていたら、飲みに行ったら意外にいい人だと気がついたとか、飲みに行ってもやっぱりダメなやつだったとか、行動という「実験」の結果が生まれているだろう。当たり前だけど、なんもしないとなんの結果もついてこない。
気になった人に声をかけるなんてのも、同じかもしれない。声をかけなかった人の話は、「そんなの恥ずかしくてできない」、「わたしとあの人は住む世界がちがうから」、「忙しそうだから」と、聞き手にとって何も学びがない。
でも、「すいません」と声をかけた人の話は、うまくいこうが、失敗しようが、おもしろい。「すいません、あなたのことが好きになってしまいました」なんて言ったら、「キモい」って浴びせられたとする。その失敗は、もう立派な道になっている。ああ、いきなり「好き」なんて言わないほうがいいんだって。行動をとったからこそ得られる学びだ。
行動している人は、おもしろい。失敗している人は、おもしろい。そうだ!The Uで、みんなに自分の失敗談を書いてもらうコンテンツを作ろうっと。食べるスープのスープ専門店「Soup Stock Tokyo」をつくった遠山正道さんも「失敗は実績」と言っている。さあ、いっぱい、失敗。
今日もありがとうございます。
あなたは愚痴をつくる人ですか?それとも、道をつくる人?