「あなたがこわいものは?」100人100答

「あなたがこわいものは?」100人100答

100人いれば100人の答えがあります。「100人100答」は、みんなで自分の考えを答える遊びの場です。

The U 100人100答 百人百答

学生のときは、「答えは1つ」だと思ってテストを受けていたけど、オトナになって働いたり、暮らしてみると、「答えって1つじゃない」「だれも答えを知らない問題がある」ってことがわかってきました。

「100人100答」では、いろんな答えがあっていい問いを出します。あなただったら、どう答えますか?送っていただいたみんなの答えは、ご紹介します。

The U web magazine ウェブマガジン 100人100答 あなたがこわいものは?

あなたがこわいものは?

「こわいものはない」そんな風に言う女性がいた。

本当にこわいものがないのだろうか。自信満々に言うのもなんだが、ぼくにはこわいものがある。

最近でいえば、MRI検査がこわくなった。こわいのは、暗い部屋、狭い空間、工事現場のような騒音、それだけでない。30分間、体を動かせないことがおそろしい。

この前に行ったMRIは目の周りの検査だったこともあり、検査技師さんに「目玉を動かさないでください」と言われた。これが、辛くて、辛くて。

「何かあったら押してくださいねボタン」を押そうか押すまいか何度も迷った。きっと、そのときの親指は、指相撲をするときのように動いていたことだろう。そのとき瞼を閉じていたのだが、瞼を開いてみると、すこしラクになり、なんとか30分耐えることができた。

MRIへのこわさの本質は、自由が奪われることへのこわさだった。

あなたがこわいものや、こわいことはなんですか?こわいと思う理由を、一言二言添えて送ってくださいね。

だれかがこわいと思うものが、ぼくにとってはぜんぜん平気なように、ぼくがこわいと思うものが、だれかにとっては楽勝なんでしょうね。それがおもしろくも、ちょっぴりさびしい。

わたしのこわいものを答える

マスダヒロシ
マスダヒロシ

The U 編集長/グラフィックデザイナー/イラストレーター 1987年埼玉県生まれ。2017年から1年半世界76カ国を旅をして、当たり前は時代と場所でひょいっと変わることを知る。イラストのご依頼お待ちしております。Instagram @hiroshimasud